MMD自動トレースからモーショントレース始めてみよう!-③自動トレース結果を下書きにモーションを組む(移動ボーン編)
こんにちは。知ってる人は知っている、aprです。
MMD自動トレースの結果から、一般配布できるモーションを作る過程を記録していくシリーズです。
それでは、早速始めていきましょう。
今回の目標
自動トレース結果を下書き(仮モーション)としてモーションを組み上げる。
対象は移動ボーン(センター、足IK)、目標は前奏~Aメロまで(0F~1010F)としましょう。
①カメラを合わせます。
カメラ合わせはトレースの結果を左右する非常に重要な要素です…が、なかなかどうしてズバッと決まらないものです。
おそらく、迷ってしまう要素の一番は視野角だと思います。
トレース元動画でパースを見られる床や壁の線があったら、MMDの座標軸も利用してそれっぽい視野角を見つけやすいです。
こちらの動画の場合、この辺の床の線が使えそうですね。
↑で丸を付けたところに座標軸を合わせて、視野角を決めてしまいます。
視野角が決まったら、Y軸の回転を戻して、カメラ位置を調整します。
うん、だいたい合ってるんじゃないでしょうか…?
このあともうちょっと調整して、カメラは決定です。
②センター・足IKのモーションをつけていきます。
体幹を先につけるか、移動を先につけるかについては好みなのですが、私は移動から先につけてしまう派です。
ここで自動トレースで取った仮モーションが登場です!!!
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上記の通り、自動トレースでざっくりと移動(X・Z)・下半身のY回転が取れている状態になっていますね。
この状態から実際のモーションをつけていくのですが、イメージとしては「下書きから線画を起こしている」感じです。
絵を描くときも、下書きがあったほうが効率よく綺麗な線画を描くことができますよね。
モーショントレースも同じで、何も下書きがない状態よりも作業がしやすいと思っています。
モーションに置き換えると「すでに打ってある下書きのモーションから微調整してキーを打っていけばいい」ということになります。
何もない状態からの手打ちの場合、「①ボーンを移動して、だいたいの位置を決める」「②微調整」…の繰り返しです。
自動トレースで下書きモーションを作ってから作業する場合、「①ボーンを移動して、だいたいの位置を決める」の工程をすっ飛ばすことができるので、単純にマウスのストロークが少なく済みます。
また、目安となる動きがあるので目指す動きをイメージしやすいんじゃないかなあと思っています。これは好みもあると思います。
次の動きがだいたい見えるので、モチベーション維持という意味でも良いですね。
例えば、ターンするモーションをつけているとき、胴体がねじ切れるのを見てやる気なくしたことはありませんか?私は毎回ゲンナリしています。。。
それがなくなるだけでもかなりモチベーション維持に繋がります。
小さい満足、大事です。長~い作業なのでね。
説明が終わったところで、実際の作業の様子をご覧ください。
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ちなみに、私は移動ボーンのキーを打つとき、補間曲線の自動設定をONにしています。
目の敵にされやすいコイツですが、移動ボーンのキーの補間曲線をきれいに繋いでくれるスグレモノです。
たまに意図しないつなぎ方をされることがありますが、そこは頑張って調整です。。。
こだわり派の方はご自身で補間曲線をつけたほうがいいと思いますが、手っ取り早くそれなりクオリティを求める方にはお勧めです。ぜひ。
今回の成果
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なんかいまいちな感じに見えますが、体幹がつくと違和感も徐々に減ってきます。
次回以降、体幹のモーションをつけていくことになりますが、自動トレースに頼れない場面が増えてきます。根気で乗り切りましょう。
では、また次回お会いしましょう!