MMD自動トレースからモーショントレース始めてみよう!-③自動トレース結果を下書きにモーションを組む(体幹編)

こんにちは。知ってる人は知っている、aprです。
MMD自動トレースの結果から、一般配布できるモーションを作る過程を記録していくシリーズです。

apr-mmd.hatenablog.jp

ここ最近体調がすぐれず、時間が空いてしまいました。
それでは、早速始めていきましょう。

今回の目標

体幹のモーションをつける。今回終了時点で、だいたい重心が取れていることが目標です。
センター・下半身・上半身のキーを打っていきます。

作業前に、トレース技法のご紹介

前回紹介し忘れていました。私のトレース技法は、皆様ご存じの百舌谷さんの技法です。
これからモーショントレースを始める方はぜひ参考にしてください。

基本はこちらを参考にしながら、移動ボーンの補間曲線の調整を、補間曲線自動設定機能で省力化しています。
Rickさんが詳しく解説されているので、興味のある方はご覧になってみてください。
rickmmd.amebaownd.com

作業方法

基本的に上で紹介した百舌谷さんの技法で進めていきます。
自動トレースでは不要なキーが残っているので削除しつつ、必要なところにキーを打っていくイメージです。
ちょっとした説明動画を作ってみたので、参考になれば幸いです。
(あくまで補足説明なので、ちゃんとした説明は↑の動画を見てね!)
youtu.be

自動トレースの位置づけ

前3回で説明がうまくできていませんでしたが、以下の理由から、自動トレースは現在のところ作業の補助用として位置付けています。

自動トレースを使い始めた目的と、良いところ

私が自動トレースを使用しはじめたのは、移動ボーンの仮打ちがめんどいから自動トレースに任せてしまおう!という理由からでした。
上記動画内の工程4にて、足IKのキーを打っている最中にセンター・下半身の仮打ちを行っていますが、これがまぁめんどくさいんですわ。なので自動化できないかなあという魂胆です。
実際使ってみたら、センターのX移動が意図通り取れたことに加え、足IKと下半身も結構いい感じに取れました。よっしゃ、ならばこれを仮モーションとして使っちゃおう!となり、今に至ります。
今回改めて自動トレースを使用してみて、上半身のモーションも結構いい感じに取れていてすごいですね。開発者のmiuさんには頭が下がる思いです。

自動トレースで気になるところ

自動トレースで一番気になるのは、キーの打ち方が自分のイメージと異なるところですね。
私は補間曲線を多用するので、体幹のキーはできるだけ同じフレームで打つようにしています。
いっぽう自動トレースは、動きの頂点でないところに余計なキーが打たれていたり、足りないキーがあったりします。これはキー全打ちの状態からツールによって削っているという性質上、仕方ないところではあります。
また、補間曲線もかなりクセのあるものが設定されていることもあります。
キーの打ち方と補間曲線の付け方は、トレースしている各人の技術力と好みが色濃く出る部分です。MMDにおいては、このキーの打ち方が正解、というのはないと私は思っています。
なのでモーショントレースをやったことがある方は、自動トレースの結果をメインに据えるより、あくまで補助的に使うほうが好みのモーションを作ることができるでしょう。
初心者の方も、自動トレースの結果を「すげ~」と眺めてみるのもよいですが、ぜひ「作業方法」の項で掲載した動画を参考に自分なりにキーを打ってみてください。

作業の様子をどうぞ

前置きが長~くなりましたが、今回の作業の様子を早回しでどうぞ。
自動トレースの結果ですが、上半身のモーション付けに少し使っている部分があります。早回しで分かりづらいかもしれませんが…。
youtu.be

今回の成果

youtu.be
形が見えてきましたね!ただ、重心のブレがあったりカクツキがあったりするように見えますね。
次の作業の時に気づいたところを直していきます。
では、また次回お会いしましょう!